![歯ブラシ](http://www.kamiya-dent.com/blog/wp-content/uploads/2015/02/C883C296-56A1-47BD-AD11-DAA83B19AA2B-e1423035363202.jpg)
口腔内や歯の健康を守るために欠かせない歯みがき。
皆さんはどんな歯ブラシを使っていますか?
実は自分の口の状態にあった歯ブラシを選ばないと、歯みがきをしても口の中の健康が十分に守れないのです。
そこで今回は歯ブラシの上手な選び方についてご紹介します。
口の中の状態だけでなく、口の大きさや歯の並び方によっても歯ブラシの選び方は違うんですよ。
自分に合った歯ブラシの選び方を知りたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
目次
1 歯ブラシの種類とは?
この項では、まず歯ブラシの種類や自分に合った歯ブラシの選ぶことの大切さをご紹介します。
一口に歯ブラシといっても色々な種類があるんですよ。
歯ブラシの種類の違いとは?
歯ブラシの種類の違いと聞いて、多くの方がイメージするのは毛の硬さでしょう。
大抵の歯ブラシには「やわらかい」「ふつう」「かたい」も3種類があります。
しかしその他にも、歯ブラシの毛に段差があったり、山切りカットになっていたりするものもあります。
また、奥歯など特定の歯を磨く専用の歯ブラシもありますよ。
さらに同じ硬さでもメーカーによって微妙な差があります。
口に合った歯ブラシを使わないとどうなるの?
口の大きさや歯の形状は人によって微妙に異なります。
ですから自分の口の状態にあった歯ブラシを使わないと、磨き残しがあったり歯ぐきを傷つけたりしてしまうのです。
最もわかりやすい例が歯ぐきからの出血でしょう。
体質的に歯肉が弱い人や歯周病の人が硬い毛の歯ブラシを使うと歯ぐきから出血しやすいです。
歯ぐきから出血するということは、力を入れ過ぎているか、毛が硬すぎて歯肉が傷んでいる可能性があるでしょう。
歯を磨くとしょっちゅう出血するという方は一度歯ブラシの毛を「やわらかい」ものに変えてみましょう。
また、口の小さい人が無理に大きい歯ブラシを使っていると奥歯までブラシが届かず、親知らずなどが虫歯になってしまいます。
自分の口に合った大きさの歯ブラシを使うことが大切です。
電動歯ブラシと普通の歯ブラシの違いとは?
電動歯ブラシとは、小型モーターの力でブラシを回転させ歯の汚れを取る歯ブラシです。
テレビCMなどをみると、普通の歯ブラシよりも汚れが落ちそうな気がします。
しかし、普通の歯ブラシも3分ほど時間をかけてしっかりと磨けば、十分に汚れは落ちます。
ただ、手の力が弱まって普通の歯ブラシでは十分な歯磨きができない人や、体質的に虫歯になりやすく、短時間で十分に歯を磨きたい人にはおすすめでしょう。
2 自分に合った歯ブラシの選び方とは?
この項では、自分に合った歯ブラシの選び方をご紹介していきます。
自分の口の中の状態を知れば、自然と合った歯ブラシが見つかるでしょう。
自分の歯にあった毛の硬さを知る方法とは?
特に力を入れずに磨いても歯ぐきから出血するという方はやわらかい毛の歯ブラシを選び、その他の人は基本的にふつうでいいでしょう。
ふつうの硬さだと磨き残しがあるという場合や、手に力が入らずあまり強く磨けないという人はかためを選んでください。
かための歯ブラシで磨くとさっぱりとはしますが、汚れが落ちているとは限りません。
自分の口に合った歯ブラシの大きさを知るには?
現在お使いの歯ブラシを奥歯のほうにぐっと入れてみましょう。
毛先が一番奥の歯にしっかりと触れて磨けるのなら、歯ブラシの大きさはちょうどよいのです。
しかし、歯に届かないという場合や、歯には届くけどうまく磨けない場合は歯ブラシのヘッドを一回り小さいものに変えましょう。
特に子供の場合は大きすぎる歯ブラシを使うとうまく磨けません。
親がしっかりと子供の奥歯にまで届くか確認してあげましょう。
また、歯ブラシの毛は大部分がナイロン製ですが、ごくまれに動物の毛で作られている高級品があります。
しかし、動物の毛は天然素材ですのでナイロンよりも手入れが難しいでしょう。
普通に使うのならばナイロン製のものが一番です。
歯並びが乱れていて隙間がある人は?
歯並びの関係で歯が重なり合っている部分があったり、歯に隙間があったりする人は、糸ようじなども使って歯の清潔さを保ちましょう。
また、歯ブラシは毎日3回歯磨きをしていれば約1か月で寿命が来るといわれています。
さらに力を入れて磨くほど、歯ブラシの毛は広がりやすくなるでしょう。
毛が広がったら歯ブラシの寿命です。できるだけ早く好感してください。
広がった毛先の歯ブラシでいくら歯を磨いてもうまく磨けません。
4 電動歯ブラシの選び方とは?
では、電動歯ブラシはどのように選べばよいのでしょうか。
この項では電動歯ブラシの選び方をご紹介していきます。
あまりヘッドの大きいものは避ける
電動歯ブラシにはいろいろなヘッドの大きさのものがあります。
しかし、普通の歯ブラシと同じようにあまりヘッドが大きすぎると奥歯まで十分に磨けません。
普通の歯ブラシより若干小さいかなと思うくらいのものを選ぶとよいでしょう。
シンプルなものでも十分
最近の電動歯ブラシは「超音波」や「微細振動」など色々な機能を売りにしていることが多いです。
しかしそのような付加価値のついたものでなくても汚れは十分に落とせるでしょう。
特に電動歯ブラシを始めて使うという方は、手ごろな値段のものを一本買ってみてどのような使い心地か試してみてから、改めてお気に入りのものを探すとよいでしょう。
手入れしやすく、替えのブラシが高価すぎないものを選ぶ
電動歯ブラシもブラシは消耗品です。ブラシが広がったり、擦り減ったりすれば変えなくてはなりません。
しかし、替えブラシが高価だとつい「まだ大丈夫」と長い間ひとつのブラシで頑張ってしまいがちです。
でもそれでは汚れは落ちません。替えブラシが安価のものならば、惜しげなくかえられるでしょう。
また、歯ブラシは口の中に入れるものですから、手入れが難しいものだと雑菌が繁殖しやすくなります。
できれば口の中に入れる部分は丸洗いできるものを選びましょう。
4 年に1回は歯科医師の検診を受けよう
毎日の歯磨きをいくら丁寧に行っても、虫歯になってしまう場合があります。
虫歯は治療が早ければ早いほど痛みもなく、治療時間も短くて済みます。
また、虫歯は放っておいても絶対に治りません。
どんどん進行してやがてあごの骨にも影響が出てくるでしょう。
さらに、歯周病や歯肉炎など歯ぐきの疾患を放っておいても歯が抜ける原因になります。
ですからたとえ虫歯が何もなくても、年1回は歯科医師による検診を受けましょう。
歯垢も取ってもらえますし、その時に自分に合った歯ブラシのアドバイスを受けることもできるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は歯ブラシの選び方についてご紹介しました。
まとめると
- 歯ブラシの選び方を間違えると虫歯になりやすくなったり歯茎を傷めてしまう
- 普通の人は歯ブラシの毛の硬さは「ふつう」を選ぼう
- 歯肉炎や歯周病の人は柔らかめがおすすめ
- 電動ブラシは最初はシンプルで手ごろな値段なものを選ぶ
ということです。
自分に合った歯ブラシを選べば、たとえ安価なものでも歯の清潔さを保つことができるでしょう。
また、子供の場合は年齢に合った大きさの歯ブラシを使ってあげることも大切です。