歯の噛み合わせが悪くなると私たちにどのような悪影響をおよぼすのでしょうか。
気になりつつも放置している人は、悪影響について把握しなければなりません。
歯並びの悪さは外見だけでなく、体にも大きな負担を与えてしまいます。
そこで、噛み合わせの悪さが体に与える影響、噛み合わせが悪くなる原因、噛み合わせをよくする方法について説明しましょう。
目次
1.噛み合わせの悪さが体に与える影響
歯並びが悪いと会話もスムーズにできません。人と話す自信がなくなりますよね。
また、がたがたしている歯並びは噛み合わせが悪くなるものです。
噛み合わせの悪さはさまざまな部分に悪影響をおよぼすので確認していきましょう。
1‐1.胃腸の負担が大きくなる
噛み合わせが悪くなると食べ物が噛めなくなってしまいます。
食べ物をよく噛むことはとても大切です。噛んだ食べ物は消化器官に流れます。
よく噛んで食べなければ消化しにくくなってしまうのです。
消化しにくい食べ物はそのまま胃腸に残ってしまうため、胃腸の負担が大きくなります。
胃腸は食べ物を消化するための大切な臓器なので、負担が大きくなるほど体調不良になりやすくなるのです。
また、よく噛まずに食べると太りやすくなってしまいます。肥満の原因にもなるため注意しなければなりません。
健康的な生活をするためにも噛み合わせを改善していきましょう。
1‐2.肩こりや腰痛、顎関節症になる
噛み合わせの悪さは「顎関節症」を起こす恐れがあります。
顎関節症とはあごを動かす関節に異常が起きる病気のことです。
口があけにくい、顎がなる、顎が痛いなどさまざまな症状が起こります。
原因は人にとってさまざまですが、顎関節症は早めに治療しなければなりません。
早めに治療をすすめていけばおよそ8割の人が完治します。
しかし、中にはめまいが起きる、日常生活に支障をきたすなど重症になるケースもあるので注意が必要です。重症の場合は手術が必要になるでしょう。
そして、体への悪影響は口腔(こうくう)関連だけではありません。
肩こりや腰痛といった症状も起こります。
口の筋肉や関節は肩や腰にもつながっているため、痛みが広がってしまうでしょう。
腰痛・肩こりの原因が噛み合わせにもあるのです。
1‐3.イライラしやすくなるなど精神的な悪影響
噛み合わせの悪さは精神的な悪影響もおよぼします。
イライラしやすくなる、集中力がなくなる、短気になるなど精神的に余裕がなくなるでしょう。
精神的な悪影響は日常生活にも支障をきたしてしまいます。
イライラが毎日積み重なった結果、アルツハイマー病になる人が出てきているのです。実際、近年の研究においてアルツハイマー病と噛み合わせが密接に関係していることが判明しました。
快適な生活を送るためにも噛み合わせを早めに改善してください。
放置期間が長ければ長いほどさまざまな悪影響がやってきます。後悔しないように素早い処置をしましょう。
2.噛み合わせが悪くなる原因
2‐1.歯周病や虫歯の放置
悪い噛み合わせを改善するためには「原因」を突き止めなければなりません。
原因は人によってさまざまですが、主な原因は「歯周病」や「虫歯」の放置になります。軽い虫歯でも絶対に放置してはいけません。
放置すればするほど口腔(こうくう)内にはたくさんの菌が繁殖してしまいます。
虫歯の菌はほかの健康的な歯にまで広がるでしょう。
そして、左右のバランスが悪くなります。
また、虫歯や歯周病で抜いた歯も放置してはいけません。上下の噛み合わせがさらに悪くなってしまい、歯並びがバラバラになるのです。
さらに、合っていない歯医者で治療をした結果、噛み合わせが悪くなるケースもあります。
歯科治療によって矯正したとしても噛み合わせに問題が出てくるのです。
よって、実績のある信用できる歯医者を選ぶことが大切になります。
2‐2.過剰なストレスからくる噛み合わせ
噛み合わせが悪くなる原因は日常生活からくる「ストレス」も関係しています。
仕事や学校、家事、育児などストレスは日常でも感じるものです。
しかし、過度のストレスは噛み合わせの悪さにつながります。
ストレスから寝ている間の歯ぎしりがひどくなるのです。歯ぎしりは一部の歯に負担をかけてしまうため、上下のバランスが悪くなってしまいます。
日々ストレスを感じている人は自分にとって解消できる方法を見つけなければなりません。
たった少しのストレスでも積み重ねるほど大きい影響になります。過剰なストレスには十分に注意してくださいね。
3.噛み合わせをよくする方法
3‐1.歯医者で噛み合わせの原因・状態を知る
噛み合わせを良くするには、まず原因と状態を把握しなければなりません。
原因がわからない人は歯医者で検査しましょう。
歯医者では歯や噛み合わせに詳しいプロがきちんと検査してくれます。
より細かい部分まで検査してもらい、原因を突き止めてください。
噛み合わせの状態は人によってさまざまです。
歯医者によっては、それぞれの状況に合ったベストな治療をすすめてくれます。自分の歯をできるだけ長持ちするための治療はうれしいですよね。
また、健康的な歯を維持する方法、ケアの仕方についても教えてくれるでしょう。
噛み合わせを早く改善するためにも自分の状況に合った治療を受けてくださいね。
3‐2.規則正しい生活習慣を送る
歯医者での治療をしながら自分の生活習慣も改善していきましょう。
先述したとおり、悪い噛み合わせは「ストレス」が原因になっています。
日々感じるストレスによって歯ぎしりの回数も増えるものです。
よって、ストレスと上手に付き合っていかなければなりません。
自分にとってストレス解消となる方法を見つけてください。
身も心もスッキリする半身浴や読書、アロマオイル、軽い運動などさまざまな方法があります。
1日少しでもリラックスできる時間・空間を作っていきましょう。
そして、食事の際は「噛む回数」にも気をつけてくださいね。
噛む階数が多いほど唾液が増え口腔環境を改善してくれます。
また、消化しやすくなるため胃腸への負担も少なくなるのです。
4.まとめ
噛み合わせの悪さが体に与える影響や噛み合わせが悪くなる原因、噛み合わせをよくする方法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
噛み合わせの悪さが続くほど体に大きな負担がかかってしまいます。
たとえ、忙しい日々を送っていても合間をぬって歯医者へ行ってください。
専門的な治療と日常生活の改善から噛み合わせの改善に努めましょう。
- 胃腸の負担が大きくなる
- 肩こりや腰痛、顎関節症になる
- イライラしやすくなるなど精神的な悪影響
- 歯周病や虫歯の放置
- 過剰なストレスからくる噛み合わせ
- 歯医者で噛み合わせの原因や状態を知る
- 規則正しい生活習慣を送る
以上は押さえておきたいポイントになります。
信頼できる歯医者を選び専門的な治療を受けるのが1番です。
人によって噛み合わせの状態が異なります。
まずは自分の状態を把握して適切な治療を受けなければなりません。
歯医者を選ぶときは自分にとって信用できるところを選びましょう。
実績のある歯医者ほど信用できますよ。