「顔のたるみを何とかしたい」「どうすればたるみがなくなるの?」など、顔のたるみで悩んでいる方が多いでしょう。気になり始めると鏡を見るのもつらくなりますよね。焦る気持ちから誤った方法で解消しようとすると、逆にたるみがひどくなるケースがあるので注意しなければなりません。
そこで、本記事では、たるみの原因や解消のポイントなどを解説します。
この記事を読むことで、顔のたるみを解消するための正しい方法が分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.顔のたるみが発生する原因は?
最初に、顔がなぜたるんでしてしまうのか主な原因をチェックしておきましょう。原因が分かれば、ベストな対策も実践できるようになります。
1-1.加齢による筋肉の退化
顔のたるみは20代から始まっていると言われています。どんどん顔がたるみ始めるのは、顔を作っている筋肉が退化しているからです。これは加齢が原因でもありますが、20代でも顔の筋肉を使わなくなれば、どんどん退化し皮膚がゆるんでしまいます。最初は顔の一部のたるみが気になりますが、徐々に皮膚全体がたるみ、目の下やほおなどがゆるくなってしまうでしょう。また、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどが加齢によって減少します。その結果、皮膚の伸縮性がにぶく鳴り、弾力性やハリが失われるのです。
1-2.紫外線と乾燥による悪影響
皮膚は常に紫外線にさらされている状態です。いくらケアをしていても、完全に紫外線や乾燥を防ぎきることはできません。紫外線によって生み出された体内の活性酸素が、真皮層にあるコラーゲンとエラスチンを破壊してしまい、皮膚の老化が進行します。そして、皮膚細胞内の乾燥がひどくなるほど肌のバリア機能が低下し、ハリや弾力性が失われることになるのです。紫外線と乾燥による悪影響は、日々の蓄積が原因でもあります。
1-3.肌の劣化を遅らせることが大事
肌は加齢で劣化するものなので、いかに肌の劣化スピードを遅らせられるかが重要なポイントとなります。顔のたるみ対策は老化を防ぐことではなく、劣化スピードを遅らせることだと理解しておきましょう。いつまでも若々しくハリがある肌を持っている方は、肌の劣化を通常よりも遅くしているだけで劣化は進んでいるのです。
2.顔のたるみを解消するエクササイズ5選
顔の劣化スピードを遅らせることができる、筋力アップのエクササイズを5つ紹介します。
2-1.ウォーミングアップは「あ・い・う・え・お」体操がおすすめ
顔のたるみを解消するために、まずは筋力を活性化させるためのウォーミングアップを始めましょう。ウォーミングアップには、「あ・い・う・え・お」体操がおすすめです。この体操は、誰にでも簡単に始めることができます。それぞれのポイントを以下に記したので、ぜひ実践してください。
- あ:口をゆっくりと縦に大きく広げ、「あ」の形を作ると同時に目も大きく見開く。息を吐きながら10秒間、「あー」と言い続ける
- い:口をゆっくりと横に大きく広げ、「い」の形を作ると同時に目も横に伸ばすようなイメージで開く。息を吐きながら10秒間「いぃー」と言い続ける
- う:口と目をゆっくりとすぼめていき「う」の形を作る。息を吐きながらくちびるを前に突き出す感じで10秒間「うぅー」と言い続けるだけでOK
- え:口を四角く広げるような感じで広げ「え」の形を作ると同時に目も大きく見開く。息を吐きながら10秒間「えぇー」と言い続ける
- お:口を縦長の形にするような感じでゆっくりと広げ「お」の形を作る。目も丸めるようなイメージで広げ、息を吐きながら10秒間「おぉー」と言い続けるだけでOK
2-2.舌を使ったエクササイズ
顔の筋力をアップさせるために、舌を使った簡単エクササイズがあります。以下のエクササイズを、できれば各5秒ずつ、5回くり返してください。
- 口の中で右ほおに向かって舌を突き出すようにする
- 左のほおに向かって舌を突き出す
- ほおを思いきりすぼませる
- ほおに空気を入れて膨らませる
2-3.くちびるを使ったエクササイズ
くちびるを頻繁に動かすことで、顔のたるみ解消だけでなく、老け顔のポイントとなるほうれい線もなくすことができます。できれば、毎日以下のエクササイズを3回ほどくり返してみてください。ほうれい線に悩んでいる方におすすめしたいエクササイズです。
- くちびるを5秒間かけて前方に突き出す
- 1の状態からゆっくりとへの字を作るように、口の両端を下げる
- 口角に力を入れながら、首の筋をピンとはねるように意識し5秒間キープする
- ゆっくりともとの状態に戻す
2-4.ほおの筋肉が鍛えられるエクササイズ
ほおの筋肉を意識することでリフトアップが期待できるエクササイズを紹介します。できれば、毎日、以下のエクササイズを3回ほど行ってみてください。
- くちびるを軽く閉じて、左右の口角をゆっくりと引き上げ笑顔を作る
- 左側の口角をもとに戻しながら右の口角をななめ上に向け、くちびるとともに引き上げる
- 右の口角を引き上げたまま右目だけゆっくりと閉じる
- そのまま5秒間キープした後にゆっくりと自然な表情に戻る
- 反対側も同様に行う
2-5.顔の筋肉アップ+二重あご対策のエクササイズ
顔の筋肉と同時に二重あご対策も期待できるエクササイズを紹介します。風呂上がりにすると筋肉が伸びやすくなるのでおすすめです。
- 顔をゆっくりと上げて、天井と水平になるところで止める
- 下くちびるを天井に向かって突き出す
- さらに上くちびるも突き出したところで5秒間キープする
- ゆっくりともとの顔に戻す
3.顔のたるみ解消に効果的なツボと食べ物
顔のたるみ解消のために、効果的なツボと食べ物を紹介します。内側から対策を施すことも大切なポイントです。
3-1.リフトアップが期待できる頭のゴールデンポイント
顔をほぐすことで、老廃物が排出でき、顔のリフトアップが期待できます。特に、頭のゴールデンポイントと呼ばれるツボをグリグリとほぐすことで、老廃物が排出できリンパの流れがよくなるでしょう。気持ちも自然とスッキリするので、ぜひ試してみてください。
- グーの手であごと両耳を結んだラインの延長戦と頭のセンターが交わるところにあるツボ(頭のゴールデンポイント)と、耳まわりをグリグリとほぐす
- 肌に圧をかけてこめかみまで流す
- オイルを混ぜたクリームを顔全体に塗り、手のひらの下部を使い圧をかけながらほお骨からこめかみまで流れるように押す
- 顔の下半分をほお骨まで上げる
- 顔まわりのリンパをしっかり流すように、グーの手でグリグリほおまわりをほぐす
- 最後に耳の下からデコルテまで流して完了
3-2.「百会(ひゃくえ)」をほぐすことでリフトアップ
左右の耳の穴を結んだ線と頭の真ん中を通る線が交わる部分を、百会と呼びます。このツボを押すことでリフトアップ効果だけでなく、頭痛・耳鳴り・めまい・鼻づまりの解消にもつながるのです。まずは百会を軽くほぐした後に、10秒間ゆっくりと親指などで押してください。後は、後頭部をグリグリ刺激するだけで老廃物が排出できます。耳まわりも一緒にもみほぐすと目力がアップすると言われているので、ぜひ試してみてください。
3-3.食べ物は大豆イソフラボンとビタミン類
顔のたるみを解消する食べ物としておすすめしたいのが、大豆イソフラボンとビタミン類です。大豆イソフラボンは、1日あたり40~50mg摂取するのが理想と言われています。納豆なら1日1パックを摂取するといいでしょう。さらに効果を高めるために、大豆イソフラボンと併せてビタミンEを摂取してください。ビタミンEを多く含むマグロは、美肌効果も高まります。ほかにも、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCなどがおすすめです。
4.顔のたるみ解消におすすめのグッズ紹介
顔のたるみを解消するおすすめのグッズをいくつか紹介します。
4-1.小顔効果が期待できるローラー
顔のたるみが気になる女性に人気があるのが、顔の起状にフィットする美容ローラーです。手で持って顔のほお骨に沿いながらコロコロまわすだけでリフトアップが期待できます。ローラーの中には、ハンドル内のソーラーパネルから光を取り込み、微弱電流を発生させるタイプもあるのです。価格は2万円ほどと高めですが、数千円から購入できるものもあります。毎日使い続けることで、少しずつリフトアップ効果が実感できるでしょう。
4-2.リフトアップ+保湿ケアができる人気マスク
装着するだけでリフトアップが期待できるマスクもおすすめのグッズの1つです。さまざまな種類のマスクが登場しており、中には大小頰骨筋を低周波で鍛えるタイプから、保湿ケアも同時にできるマスクもあります。外で使うことはできませんが、外出前に装着することでスッキリとした顔の印象を与えることができるでしょう。
4-3.睡眠中にほうれい線対策ができるストレッチャー
寝ている間に装着することで、ほうれい線予防ができるストレッチャーが登場しています。1日のおよそ3分の1を睡眠にあてているため、この時間を有効に利用できる最適なグッズです。口もとパックシートも登場しており、気になる部分だけに対策を施すこともできます。コストパフォーマンスに優れている商品もたくさん出ているので、毎日使うことができるでしょう。気軽に顔のたるみを解消したい方におすすめです。
5.顔のたるみに関してよくある質問
顔のたるみに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.日ごろからできる肌のたるみ対策は?
A.できるだけ毎日笑顔でいることです。笑顔の表情は口角が上がっているので、意識するだけでもリフトアップが期待できます。いつもブスッとしている人ほど口角が下がってしまい、老け顔に見られるようになるのです。また、姿勢を正しく維持することも大切なポイントとなります。顔全体の血流をよくするためには、正しい姿勢が必要です。
Q.食事の際に気をつけておきたいことは?
A.食べる順番です。できれば、最初に食物繊維が豊富な野菜から摂取し、次に魚や肉などのたんぱく質、最後に白米やパンなどの炭水化物を摂るように心がけましょう。食べる順番を工夫することで糖質の吸収がゆるやかになります。また、血糖値の急上昇を抑えるために、雑穀や玄米などGI値が低い食品を選ぶのも注意しておきたい点です。
Q.毎日筋トレを続けるコツは?
A.デスクワークの合間やテレビを見ているとき、風呂に入っている時間など、ふとしたときにエクササイズをすることです。30秒あればどこでもできる簡単なエクササイズばかりなので、すき間時間に実践したり、ながらで顔の筋トレをしたりと毎日続ける意識を高めましょう。
Q.肌のケアで気をつけたいことは?
A.紫外線と乾燥対策です。夏場はもちろんのこと、冬の時期も紫外線は常に降り注いでいます。出かける前に日焼け止めを塗ったり、帰宅したら基本的なスキンケアを行ったりと常にケアを続けてください。肌が傷ついてもきちんとケアをすれば、乾燥を防ぐことができます。また、毎日規則正しい生活を送ることも大切です。
Q.顔のたるみを悪化させるNG行為は?
A.パソコンを扱ったり、いつもスマホの画面を見たりしていると肩が凝り、顔のたるみを悪化させる原因となってしまうので要注意です。特に、デスクワークをしている人は自然と顔を下に向けることが多くなり、老廃物がたまりやすくなっています。適度に休憩したり、こまめに顔のエクササイズをしたりするなどして、休めることが大切です。毎日続けることで肩こりも自然と解消する可能性があります。
まとめ
顔のたるみは、皮膚が弱ってゆるみ、脂肪を支える筋肉を失っていることが主な原因だと言われています。最初は顔部分に現れていても、少しずつ全身がたるみ始めることになるでしょう。たるみへの対策は化粧品を使ったスキンケアが基本ですが、エクササイズで筋肉を鍛え、食べ物で内側からたるみ対策を施すのも重要なポイントとなります。自分で気軽にできることなので、ポイントをしっかり押さえて、たるみがひどい老け顔から抜け出しましょう。