セカンドオピニオンで不安解消! 自分に合った歯医者を見つけるために

セカンドオピニオンとは、直訳すると「二番目の意見」という意味です。

歯医者は治療内容によっては長く通わなければならない場合もありますので、そんな思いを抱えながら通い続けるのは残念なことです。
納得のいく治療を受けるために、セカンドオピニオンを検討する人も少なくありません。
セカンドオピニオンとは一体何なのか、セカンドオピニオンの方法にはどのようなものがあるのか、ご紹介したいと思います。

目次

  1. セカンドオピニオンとは
  2. セカンドオピニオンの重要性
  3. セカンドオピニオンの方法
  4. セカンドオピニオンにかかる費用
  5. セカンドオピニオンを依頼する際の注意点

1.セカンドオピニオンとは

歯医者におけるセカンドオピニオンが増えてきている、と言われています。
特に歯科では同じ症状だとしても医師によって治療法や治療方針が異なる場合が多いものです。
例えば一人の医師が「抜歯しましょう」と言っても、他の医師は「インプラントが適切」と判断することもあります。
どのような症状に対してどのような治療法を用いるかは、歯科医師それぞれの判断で決まります。
もちろん経験や技量、考え方によって異なりますので、それは仕方のないことです。
問題は、その治療を受ける側である自分自身が、納得できる治療方針であるかどうか、ということではないでしょうか。
もしその治療内容に不安があるのであれば、第三者の意見を求めたくなるものです。
これが「セカンドオピニオン」であり、アメリカをはじめ海外では一般的になっています。
日本でも「より良い治療を受けたい」と思う患者が増えてきており、セカンドオピニオンを検討する人が急増しているようです。

2.セカンドオピニオンの重要性

最適な治療法を知ることができる

歯科における治療法は種類が多いので、どの治療法が患者にとって最適なものであるか、判断できるのは医師のみです。
しかし、その判断が必ずしも正しいものであるかは、患者にはわかりません。
そんな漠然とした不安を解消するためにも、セカンドオピニオンは重要な役割を果たします。
例えばセカンドオピニオンを利用して他の歯医者に行ったら、担当医師と同じ治療方法を提案されたとしましょう。
「二人の専門医が同じ意見を言っているなら、その治療法が最適なのだろう」と安心できるはずです。
もし違った治療法を提案された場合は、どちらを選ぶかは患者の自由です。
迷ったときはさらに「三人目の意見」を聞いてみる、という方法もあります。
いずれにしろセカンドオピニオンは患者自身が自分にとって最適な治療法を知ることができる、大変重要なものなのです。

自分に合った歯医者を見つけられる

歯医者にも「合う・合わない」があるものです。
技術や経験はもちろんのこと、医師の人柄や性格も、患者にとって大きなポイントになります。
「セカンドオピニオンで他の歯科に行ったら、患者とのコミュニケーションを大切にするとてもよいお医者さんに出会えた」という例は少なくありません。
このように二つの歯医者を比較することで、「自分に合う歯医者はこういうところだ」ということに気づけます。
信頼できる歯医者を見つけるうえでも、セカンドオピニオンを利用することは大切なのです。

3.セカンドオピニオンの方法

セカンドオピニオンを希望することを担当医師に伝えるのは、勇気のいることだと思います。
少し前までは担当医師に遠慮してセカンドオピニオンを言い出せず、我慢して治療を受け続けているという人も少なくありませんでした。
しかし、現在はセカンドオピニオンがかなり普及し、当然のように受け止めてくれる歯科医が増えてきています。
セカンドオピニオンを希望する際は、現在の担当医にそのことを伝え、紹介状や検査のデータを用意してもらう必要があります。
紹介状やデータがなくても相談を受けてくれる歯医者も中にはありますが、これまでの治療の情報がないと正確な診断ができず、一般的な意見しかもらえない可能性が高くなります。
セカンドオピニオンに適した歯医者を紹介してくれる場合もありますが、そうでない場合は自分で別の歯医者を探さなければなりません。
その際は自分の症状の治療を得意としている歯医者を選ぶようにしましょう。
他の歯医者で相談を受けた結果は、必ず現在の担当医に伝え、自分自身がどう思ったか考えを述べるようにしてください。

4.セカンドオピニオンにかかる費用

セカンドオピニオンは別の歯医者で治療を行うことではなく、相談を聞いてもらうことです。
診療を受けるわけではないので保険適用にはならず、料金設定は歯医者によって異なります。
相場としては1時間1~2万円程度となっていますが、実際にその歯医者で治療を行うことになれば相談料は無料になるケースもあります。
また、矯正や審美歯科などのように、保険外治療をメインに行っている専門分野の歯医者だと、セカンドオピニオンが無料にしてくれる場合もあるようです。
予約する際に必ず費用について確認しておきましょう。

5.セカンドオピニオンを依頼する際の注意点

先入観を持たない

現在通っている歯医者の治療方針に不安があり、セカンドオピニオンを希望する場合に多いのですが、先入観を持ちすぎて治療に失敗するケースも少なくありません。
例えば現在の担当医が抜歯をすすめたとして、セカンドオピニオンで「抜かなくても治療できる」という医師に出会えたとします。
患者にとっては歯を抜かずに治療できることが一番ですが、実は医学的にみると抜歯がベストな選択だった、という場合もあるでしょう。
「セカンドオピニオンを利用すれば今より良い治療を受けられる」という先入観は捨て、その治療法のメリットとデメリットをしっかりと説明してもらうことが大切です。

自分が納得するまで繰り返すのは避ける

セカンドオピニオンはあくまでも現在提案されている治療法が正しいものであるかを確認するための手段です。
自分が納得できる見解を探すためのものではありません。
どの歯医者でも専門の歯科医がしっかりと判断した結果であるということを忘れず、自分が納得するまでセカンドオピニオンを何度も繰り返すのはやめましょう。
納得できる歯医者が見つかるまで待っていても、症状が進行して治療が難しくなるだけです。

聞きたいことをまとめておく

前述した通り一般的な歯医者ではセカンドオピニオンは保険適用外になりますので、限られた相談時間で聞きたいことをしっかりと聞いてくる必要があります。
自分の現在の症状を理解し、今何を不安に思っているのか、疑問に思っているのか、セカンドオピニオンでどんなことを聞きたいのか、事前にまとめておきましょう。
「高いお金を払ったのにさほど意味のない意見しか聞けなかった」ということにならないように、自分はなぜセカンドオピニオンを希望したのか、考えを整理しておいてください。

まとめ

  • セカンドオピニオンとは
  • セカンドオピニオンの重要性
  • セカンドオピニオンの方法
  • セカンドオピニオンにかかる費用
  • セカンドオピニオンを依頼する際の注意点

いかがでしたでしょうか。
歯医者のセカンドオピニオンを検討しているなら、知っておくべき情報をまとめてみました。
安心して治療を受けられるように、ぜひこの記事を参考にしてください。