現在、パソコンと全く縁がない人のほうが珍しいというくらい、一般的にパソコンが普及していますね。
プログラマーやデザイナーといった専門的にパソコンを駆使する職業でなくとも、業務の一環としてパソコンを利用する機会が増えていますし、個人で所有して自宅で楽しんでいる方も多いことでしょう。
それに伴い増えているのが、パソコンの使用が原因で起きる肩こりに悩む人の数です。
今回は、そんな肩こりの解消法についてお話しします。
姿勢を正す
パソコンを使っていて肩こりが起きる原因のひとつに、姿勢の悪さがあげられます。
テレビを見る時や読書時などと違って、キーボードやマウスの操作による腕の角度、そしてパソコンを使っての作業内容によっては、ついつい無意識に前のめりに顔を近づけようとしてしまうモニターへの集中力が働きすぎてしまうことも。
これらをひとつずつ解決していきましょう。
猫背になりやすいのは、椅子も原因となります。
ひざの角度が90度になるように高さと深さを調節しましょう。
また、キーボード・マウスを置く机の高さも、ひじの角度が90度になるよう調節してください。
眼精疲労を回避する
見上げる角度は目を疲れさせてしまいますから、モニターは顔の高さよりも低い位置に来るよう調節しましょう。
無意識にモニターに顔を近づけてしまわないよう、作業内容の文字の大きさを調節すると良いですね。
視力が悪いと対象に近づこうとしてしまうので、視力に合った矯正力のメガネを着用しましょう。
ブルーライトをカットするメガネも効果的です。
舌の位置で首を正す
口の中で舌の位置に気をつけるだけで、無意識に顔が前に出てしまう現象を抑えられます。
唇は閉じて、口の中で歯はかみしめずに少しスキマを開け、その状態で舌の先で上の前歯の裏側を押さえるようにします。
たったこれだけで、ついつい顔がモニターに近づこうと前に出てしまう現象が防げるとういのですから、驚きです。
この舌の位置による姿勢の矯正は、立ち姿が最も重要であるモデル業界などでも指導に使われています。
腕の負担を減らす
普段全く意識せずに動かしていますが、人間の腕は意外に重量があるものです。
キーボードやマウスを使っている間、ずっとヒジを空中に浮かせた状態でいると、腕に大きな負担がかかってしまいます。
そして腕の筋肉はそのまま肩につながっているので、腕の負担と肩こりには密接な関係があり、パソコンの操作が原因で起こる肩こりならではの特徴として、この腕の負担があげられるのです。
キーボード用のリストレストやリストレスト付きマウスパッドなどの製品も販売されていますが、手首の置き場だけではなくヒジから先の腕を全て乗せられる作業環境を用意しましょう。
高さの合った肘掛けのついた椅子が最適です。
ほぐすべきは肩だけではない
上記のように、腕と肩はつながっているので、腕への負担も肩こりに影響を与えます。
同じように首と背中も、肩と非常に近しい存在であるため、肩こりへの影響力ははかりしれません。
「肩こり」という単語に惑わされてしまうと「こってきたな」と思ったときにもみほぐす対象が肩だけになりやすいです。
しかし、実際には首・背中・腰・腕など、あらゆる部位が肩と同時に負担を強いられています。
「こってきた」と感じたら、肩だけを集中的にもみほぐすのではなく、全身をほぐすストレッチをすることをオススメします。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、パソコンを使っていての特徴的な肩こりの解消法についてお話ししました。
通常の肩こりとパソコンが原因で起きる肩こりは、解消法に少し違いがあることがお分かりいただけたでしょうか?
仕事でも趣味でも集中するのは良いことですが、たまには息を抜いて体をほぐしてあげましょう。