「歯の噛み合わせが悪いとさまざまな悪影響が出る」と聞いたことがある人はいませんか? 噛み合わせは見た目だけでなく、心身の健康にも重大な影響を与えることがあります。「歯の噛み合わせが悪いとどんな影響が出るか知りたい」という人もいるでしょう。
そこで今回は、歯の噛み合わせが心身や見た目にどのような影響があるか、改善方法と共に解説します。
この記事を読めば、噛み合わせをチェックする方法も分かるでしょう。歯の噛み合わせが気になるという人は、ぜひこの記事を読んでみてください。
1.歯の噛み合わせをチェックする方法
はじめに、歯の噛み合わせが正しいかどうかをチェックする方法を解説します。どのような方法があるのでしょうか?
1-1.歯の使い方が偏っている
歯の噛み合わせが悪いと、歯の使い方が偏りがちです。気がつくと同じほうの歯ばかりで噛んでいるという場合は、自覚がなくても歯の噛み合わせが悪い可能性があります。また、硬いものを噛んでいると早々に顎が疲れるという場合も、歯の噛み合わせが悪い可能性があるでしょう。
1-2.歯ぎしりをする
歯ぎしりは歯の噛み合わせが悪いと起こりがちです。気がつけば、歯を食いしばっているくせがあるという場合も、歯の噛み合わせが悪いから起こっている可能性があるでしょう。
1-3.体の中心線がずれている
鏡を見たとき、ほうれい線や口角の位置が左右対称でない場合、歯の噛み合わせがずれている可能性があります。鏡で自分の顔をよく観察してみましょう。また、背筋をまっすぐにして立った場合、片方の肩が下がっている場合も同様です。
1-4.歯を抜いたままにしてある
歯の噛み合わせは、年と共に変化します。歯が抜けた後をそのまま放置していると、噛み合わせが悪くなる可能性があるでしょう。特に、歯が抜けた後に歯ぎしりをしたり歯を食いしばったりすることが増えたという人は要注意です。
2.歯の噛み合わせが悪いと出る悪影響
では、噛み合わせが悪いとどのような悪影響が出るのでしょうか? この項では、その一例を紹介します。
2-1.頭痛や肩こりの原因になる
噛み合わせが悪いと頭痛や肩こりの原因になります。特に、歯を食いしばるくせがあると締め付けられるような頭痛などが起こることもあるでしょう。
2-2.顎関節症
噛み合わせが悪いと顎の骨に悪影響が出る可能性もあります。顎の痛みや違和感が代表的な症状ですが、ひどくなると口が開かなくなることもあるでしょう。さらに、体のゆがみやぜんそくのような症状が出ることもあります。
2-3.知覚過敏や歯の摩耗(まもう)
歯ぎしりや歯の食いしばりが続くと、歯が全体的に摩耗していきます。その結果、冷たいものや熱いものが染みる知覚過敏や、歯が摩耗して割れてしまうこともあるでしょう。
3.歯の噛み合わせを改善する方法
では、歯の噛み合わせを改善するにはどのような方法があるのでしょうか? この項では、その一例を紹介します。
3-1.歯の噛み合わせは歯科医院で治療可能
歯の噛み合わせは、歯科医院で矯正治療を受けることができます。すべての歯科医院で実施しているわけではないので、まず噛み合わせの矯正治療を行っている歯科医院を探しましょう。インターネットで探せばすぐに見つかります。歯科医院ごとに実施している治療に差があるので、まずは相談にいきましょう。
3-2.治療方法は噛み合わせの状態によって異なる
歯の噛み合わせは人によって異なります。ですから、矯正治療の方法も人によって異なるのです。費用や期間も異なるので、まずは自分の噛み合わせの状態を確認して、治療方法を相談して決めていきましょう。症状によっては抜歯や顎の手術などが必要なこともあります。
3-3.矯正治療は原則的に健康保険が適用にならない
歯の噛み合わせの矯正治療は、基本的に健康保険が適用になりません。ただし、顎関節症の治療として矯正治療を行う場合、健康保険が適用になるケースもあります。まずは歯科医院で検査を受けて、どのような治療をするか相談しましょう。
3-4.差し歯やインプラント治療で症状が改善することもある
歯が抜けたことで噛み合わせが悪くなった場合、差し歯やインプラントを入れることで症状が改善することもあります。この場合は、歯科医師と相談してどのような手段で抜けた歯を補っていくか相談してください。
4.歯の噛み合わせに関するよくある質問
この項では、歯の噛み合わせに関する質問を紹介します。
Q.歯の噛み合わせは、子供でも治療ができるでしょうか?
A.はい。可能ですが子供の場合顎の成長を待つこともあるので、大人の治療と異なることもあります。
Q.歯の噛み合わせの治療はどのくらいの期間で終わるでしょうか?
A.症状によって異なりますが、1年以上かかることもあります。
Q.歯の噛み合わせはマウスピースで治ると聞きますが本当ですか?
A.治るケースもあります。ただし、すべての噛み合わせが治るとは限りません。
Q.歯の噛み合わせの治療は痛いのでしょうか?
A.痛みは感じることはありますが、常に痛いわけではありません。
Q.歯の噛み合わせが悪いのを放っておいてはダメですか?
A.はい。早めに治療するほど予後がよくなります。
まとめ
今回は、歯の噛み合わせが体に与える影響や対策方法を紹介しました。噛み合わせが体に与える影響は大きいものです。不快感や違和感を覚えたら、できるだけ早く歯科医院を受診し、治療法を相談しましょう。