昨今、歯科医院の数がどんどん増えていて、過剰供給とも言われている歯医者さん。
それだけ数が多いので「どこの歯医者さんを選べばいいのか分からない!」という声もよく耳にします。
実際、多くの歯科医院が生き残りをかけて、あらゆる工夫をしているようです。
たくさんある歯医者さんの中から「親切丁寧で自分に合った歯医者さんを選びたい!」とは誰もが思うことでしょう。
今回は、あなたに合った信頼のできる歯医者の選び方を解説していこうと思います。
目次
1.歯科医を選ぶのは大変!?
冒頭でもお伝えしましたが、近年、歯医者さんの数は年々増えており、一説には歯科医院はコンビニの1.5倍もの店舗数があるそうです。
それだけ多いと、生き残りをかけて歯医者さん同士での競争が起こり、あらゆる場所にいろんな業態の歯医者さんが軒を連ねています。
- 夜間や24時間営業の歯医者
- 低価格のインプラントを推している歯医者
- ○○専門歯科
といったように、いろんな特徴を持った歯医者さんが存在しています。
しかし一方で、多種多様な歯医者さんが溢れているにも関わらず歯医者が標榜出来る診療科目は医療法の規定上、基本的に『一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科』の4種類しか掲げられないのです。
これでは、どの歯医者さんが、どんな治療を扱い、何を得意としているかが分かりにくいと言えます。
最近でこそようやくその歯科医院ならではの特色を前面に打ち出している歯医者さんは増えてきたものの、患者である私たちが充分に比較できるほどではありません。
歯医者といっても行う施術は様々で、
- 虫歯治療
- 義歯や入れ歯などの補綴治療
- 親知らずなどの抜歯
- ホワイトニング
- 顎関節治療
- 歯周病治療
- インプラント
- 歯並びを治すための矯正治療
- 口内のできものなどを治療する口腔外科
といった様々な治療法があり、1人の歯科医でこれらすべての治療を高レベルで行うことはほぼありません。
余程大きな歯科医院でない限り、医院によって得意不得意があるのです。
そのため、自分の歯の悩みに合った専門医院を選ぶことが重要になってきます。
もし行こうと思っている歯科医院があれば、まずはその医院のホームページやチラシをよく読みましょう!
また、その歯科の評判も口コミサイトなどがあれば参考にしてみてくださいね。
何を得意とし、どんな治療方針なのか?
それを調べる必要があります。
ホームページやチラシに十分な情報が載ってない場合は、避けた方が無難かもしれません。
2.いい歯医者の選び方
自分の歯の悩みに合った専門医院が見つかったら、次はその歯医者さんが良心的かどうかを見極めることが望ましいです。
「歯は臓器」とも言われるほど大事な体の一部なので、ぜひ慎重に歯科医を選びましょう!
失敗しない歯科の選び方は、まずはホワイトニングやクリーニングなどの施術を受けてみることです。
抜歯やインプラントのような「間違うと取り返しのつかない」治療ではないので、その歯科医院の対応を見るにはうってつけとなります。
その上で、下記のことに注目してみましょう。
2-1.予約時は待たされることがない
予約をしたにも関わらず待たされるということは、一人一人にキチンと向き合っていない証拠と言えます。
本当に良い歯医者は、患者さんと真摯に向き合い、治療や説明に時間をかけるものです。
予約しても待たされる場合、過大な患者数を招き入れている可能性がありますし、繁盛している雰囲気を出すためにあえて待たせる場合もあります。
患者さんの立場に立っていれば、そもそも待たせるような予約状況にならないはずなのです。
2-2.内装や器具が豪華すぎない
あまりにも豪華で綺麗すぎる施設内や器具をしている場合は注意が必要です。
印象が良い歯科医院は一見すると患者さんのことを考えた良心的な医院に感じます。
もちろん、豪華だからと言って悪い歯科医院とは一概に言えませんが、豪華な器具や内装は当然莫大な経費がかかっているはずです。
その経費を払うのは誰でしょう?
言うまでもなく患者さんですね!
つまり、その経費は相場よりも高い治療費に転嫁されていたり、一人一人の患者さんに充分な時間をかけずにたくさんの患者を受け持っている可能性があります。
本当に良い歯医者さんは、内装や器具こそシンプルですが清潔で余計なものがない院内である場合が多いのです。
2-3.拡大鏡やマイクロスコープを使用している
虫歯治療など、歯の治療において大事なのは削り残しや口内を傷つけないことです。
拡大鏡やマイクロスコープを使うことで、より高精度の治療が可能となります。
拡大鏡やマイクロスコープを使用している歯科医院は、患者さんのことを真剣に考え、事前にトラブルを回避する努力をしていると言えるでしょう。
2-4.キチンと消毒した器具の使用
歯の病気の中でも特に恐ろしいのは、各種感染症です。
消毒された器具を使うのは、感染症予防の基本中の基本と言えます。
施設内にある治療器具に目をやり、キチンと消毒されてパッケージングしてあったり、清潔に保たれているかどうかを確認しましょう。
衛生面に不安を感じる歯科医院は断固避けるべきです。
3.悪質な歯医者を見抜く方法
良い歯科医院を見極める方法もあれば、逆に悪質な歯科医院を見極める方法もあります。
仮に自分に合わないだけの歯医者さんならまだしも、悪質な歯医者には絶対にかかりたくないものです。
ここからは、悪質な歯医者を見抜く方法を解説していきます。
3-1.充分な現状分析や治療方針の説明がない
歯医者に限らずですが、治療の際には、
「まずは現状どんな問題点があるか?」の解説と「その問題を解決するためにどのような治療を行っていくのか?」
という点が非常に大事になってきます。
患者さんは歯に対して不安や悩みを抱えて医院にやってきているわけですから、まずはその不安を取り除くことが先決です。
充分な説明をせず、患者の状態を真剣に見もせずにすぐに治療に取り掛かろうとする歯医者は、悪質である可能性が高いと言えます。
また、中には本来必要でない高額治療を行うケースさえあるので、充分な説明がない歯科医は避けましょう!
3-2.治療計画書を作成しているか?
歯医者の治療によっては、決して安い金額ではないことも多々あります。
なので、どんなことにどれだけ費用がかかるか?その詳細説明するための治療計画書を提示しない歯科医院は悪質である可能性が高いです。
口約束ほど信用できないものはありません。
キチンと書面で治療費の内訳を残している医院以外は信用しないようにしましょう。
3-3.保証書を発行しているか?
インプラントや矯正治療のような高額治療を行う際は保証書が発行されるのがごく一般的となっています。
保証書が発行されないということは、治療に自信がないか、いざ問題が起こった時に対応してくれない可能性が高いです。
保証書を発行することは当たり前のことなので、発行しないところは絶対に避けましょう。
4.自分にあった歯医者を見つけるには?
歯科治療といっても、治療法は様々です。
特に永久歯ともなると一生モノの歯なので、安易に抜いたり削ったりはできる限り避けたいもの。
まず大事なことは、本当に抜く必要があるのか、その治療法が最適なのかを知ることが大事になってきます。
そのため、何よりも重視することは、歯医者さんとの『対話』なのです。
患者さんの悩みに耳を傾け、最適な治療法やアドバイスをしてくれる医院が、あなたに合った歯医者さんでしょう。
まずはあなたの方から、悩みや問題点を話し、そしてその話を真摯に聞いてくれる歯科医を見つけることから始めましょう!
終わりに
いかがでしたか?
本当に大切な歯のことだから、ここに書かれていることをぜひ意識してみて、本当に自分に合った歯医者を見つけてみましょう!