鏡を見ていて「最近、ほうれい線が目立ってきた」とショックを受けたことはありませんか? 年を取るとしわができたり顔にたるみが出てきたりします。年のせいだからといってしまえばそれまでですが、スキンケアや生活習慣・食生活次第である程度の改善は可能です。また、美容医学の力を頼れば大幅な改善も期待できます。
そこで今回は、顔のたるみやほうれい線など年齢を感じさせる症状のケア方法をご紹介しましょう。日常生活で顔のたるみ予防に効果のあることなどもご紹介します。
日頃から予防ケアを行っていれば、いつまでも若々しい顔立ちでいられるでしょう。そろそろ顔のたるみが気になり始めたという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
顔のたるみはなぜ起こる?
はじめに、顔のたるみが起こる原因や起こりやすい部位、顔のたるみやすい人の特徴などをご紹介します。なぜ、顔のたるみには個人差があるのでしょうか?
1-1.顔のたるみ・ほうれい線の原因
ほうれい線が深くなる原因にはさまざまなものがあります。一体、どのようなことが原因となっているのでしょうか? 代表的な3つの原因を紹介します。
1-1-1.表情筋の衰えで顔がたるむ
ほうれい線が目立つ原因としてあげられるが、表情筋の衰えによる肌のたるみです。日頃、表情を表に出さない生活をしていると、表情筋が使われず、次第に顔の筋肉が衰えてきます。すると、表情筋の上にある皮膚や皮下脂肪を支えられなくなり、頰が垂れ下がってしまうのです。その結果、ほうれい線が目立ちやすくなります。
1-1-2.肌の老化でハリがなくなる
肌の老化もほうれい線が目立つ原因です。その理由は、肌の老化が進むと、肌のハリや弾力が失われていきます。肌のハリがなくなることで皮膚がたるみ、ほうれい線が目立ってくるのです。
1-1-3.肌が乾燥して収縮してしまう
ほうれい線は肌の乾燥によっても引き起こされます。肌が乾燥して潤いがなくなると、キメが乱れて小じわが発生しやすくなるのです。肌が乾燥した状態が続くことでしわが深くなり、ほうれい線が目立ってしまいます。
1-1-4.顔の骨格がずれている
顔のゆがみによってほうれい線が深くなっていることも考えられます。顔の骨格は日頃の生活習慣によって少しずつゆがんでしまうのです。鏡を見てほお骨の高さが左右で異なるという場合には、顔の骨格がゆがんでいる可能性があります。
1-2.肌の弾力がおとろえる原因とは?
肌の弾力のおとろえは、顔がたるむ一番の原因です。肌の弾力は加齢と共に失われていきますが、その他にも
- 紫外線の当りすぎ
- 生活習慣の乱れ
- 食生活の乱れ
- 肌の乾燥
などの原因があります。紫外線が肌に悪いのは広く知られているので、紫外線対策を行っている方は多いでしょう。しかし、食生活や生活習慣となると無頓着な方も多いと思います。つまり、これらのことに気を配れば肌のたるみを予ある程度防できるのです。
1-3.顔がたるむとどうなるの?
顔がたるむと皮膚が重力に沿って下の方へ引っ張られたような状態になります。すると、
- 二重あごになる
- 首にしわができる
- ほうれい線深くなる
- まぶたが下がって目が小さく見える
このような状態になりやすいのです。これらが顔や首にでると老けて見られることも多くなるでしょう。
1-4.たるみが出やすい部分
顔の中でたるみが出やすい部分は、
- 目元
- ほほ
- 口元
- 輪郭
です。とくに、輪郭がぼやけてきたなと思ったら要注意。二重あごまで秒読みです。
1-5.顔のたるみが出やすい人の特徴
年を取れば、誰でもある程度顔がたるんできます。しかし
- 屋外で長時間過ごすことが多いなど、紫外線を浴びやすい人
- 乾燥肌の人
- 食生活が外食やコンビニ弁当・お惣菜が中心の人
- 夜更かしをすることが多い人
- 姿勢が悪い人
- 人と接することが少ない人
このような方は年齢が若いころからたるみが出たり、同年代の方よりもたるみが大きくなることがあります。
1-6.顔がたるむまでのメカニズム
肌は、表皮・真皮・皮下組織という3つの部分に分かれています。この中の真皮という部分には、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸という肌の弾力を作る物質が蓄えられているのです。しかし、年を取るにつれてこのコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸が真皮から失われていきます。そのため、肌が弾力を失ってたるみが生まれるのです。加齢以外にも、生活習慣や食生活の乱れ・紫外線の当りすぎなどでもこれらの物質は失われていきます。
顔のたるみセルフチェック
- まぶたが垂れてきた
- 目の下にくまのような影が出てきた
- 頬がたれさがり、ほうれい線が深くなってきた
- 自然に口を閉じていても口元が下がり、への字口になってきた
- 輪郭がぼやけてきた
鏡に自分の顔を映してみて、このような状態が見られる場合は顔のたるみが出ている可能性があります。
顔のたるみの改善方法
この項では、顔のたるみを改善する方法をご紹介します。実践できるものがあればぜひ実践してみてください。
3-1.コラーゲンペプチドを摂取する
肌の弾力を作るコラーゲンやエラスチンといった物質は、食品にも含まれています。ゼリーなどを作るゼラチンも、コラーゲンを抽出し精製したものです。今までコラーゲンを食品から摂取してもあまり顔のたるみを改善する効果は望めないというのが定説でした。しかし、近年になって研究により、ゼラチンを細かく酵素分解したコラーゲンペプチドという物質を摂取すると、肌のたるみに効果があるということが分かってきたのです。
また、コラーゲンペプチドを摂取すると、肌内にコラーゲンやエラスチンを作りだす線維芽細胞が増加することも分かってきました。ですから、コラーゲンペプチドを積極的に摂取すれば、肌のたるみの改善が望めるでしょう。サプリメントや健康食品を使えば手軽に摂取できます。
3-2.生活習慣を改善する
夜更かしは肌の大敵です。肌は睡眠中に昼間に受けたダメージを修復するため、夜更かしをして睡眠不足になるほど顔はたるみやすくなります。肌の調子が悪いときは、無理をせずに早めに布団の中に入りましょう。
3-3.保湿と紫外線対策をしっかりとする
乾燥と紫外線も肌の大敵です。特に冬は空気が乾燥しやすいうえ、エアコンからでる温風も空気を乾燥させます。夏もエアコンが効いている場所に長時間いる人ほど、肌は乾燥しやすいでしょう。
また、標高の高い場所に行くほど紫外線は強くなります。アウトドアが趣味という方は若いうちから紫外線対策を入念に行いましょう。
3-4.顔のマッサージ
顔のたるみを取るマッサージ方法や、専用の器具はたくさんあります。皮膚をマッサージすると血行が促進されて皮膚の新陳代謝が活発になり、たるみの改善が期待できるのです。ただし、手や器具を使ってマッサージをする場合はその強さに注意しましょう。力任せに皮膚をこするとかえって状態は悪化します。マッサージは手や器具の重みを利用して皮膚の上を滑らすような感覚で行いましょう。
3-5.顔のエクササイズ
唇の周囲にある筋肉を鍛えると、たるみの改善が期待できます。唇を自然に閉じてできるだけ横にひいてください。そのまま5秒間キープして、唇の端をあげて笑顔を作ります。その状態のまま、5秒間キープしましょう。これを5~6回くりかえします。
この他、口を閉じて歯の表面を舐めるように舌を回転させ、上唇の内側・ほほ・下唇の内側と一周するエクササイズもおすすめです。このエクササイズはほうれい線の改善にも効果が期待できます。
3-6.食生活に気を付ける
ビタミン類やタンパク質を積極的に摂取すると、肌内でコラーゲンなどを作る線維芽細胞が増加します。おにぎりや菓子パンなど単品で食事を済ませず、肉・野菜・炭水化物のバランスが取れた食事を取りましょう。外食をする場合は、和定食がおすすめです。コンビニを利用する場合は、サラダやヨーグルトなどを選ぶとおにぎりやサンドウィッチだけよりは栄養のバランスが取れます。
3-7.化粧をする際の注意点
お化粧をすることでたるみが悪化することはありませんが、化粧の落とし方に注意しましょう。拭きとりタイプの化粧落としを多用すると、肌が乾燥しがちになります。化粧をしっかり落とすのは1日1回だけにして、落とした後は保湿を心がけましょう。美容液・化粧水・乳液は清潔なコットンにしみこませて優しくたたいて肌になじませます。
3-8.NG行為
肌のたるみを改善するケア用品はたくさんでていますが、必ず肌との相性を確かめてから使用しましょう。肌の弱い方は要注意です。また、サプリメントや健康食品はあくまでも補助にすぎません。サプリメントを飲んでいるからと食生活がいい加減になってしまえば、効果は期待できないでしょう。あくまでも基本は食生活と生活習慣の見直しです。
美容医学と顔のたるみ
この項では、美容医学で顔のたるみを改善する方法をご紹介します。どこまでたるみを改善できるのでしょうか?
4-1.外科的な治療法を用いてたるみを改善する方法
美容整形外科では、皮膚の一部を切り取って皮膚を引き上げる、皮膚の下に金の糸を埋めこんで皮膚を引っ張り上げるなど、たるみを改善する治療法が行えます。永久に効果が持続するわけではありませんが、長期間にわたってたるみを改善し続けることができる方法です。
4-2.プチ整形や赤外線を使ってたるみを改善する方法
ヒアルロン酸を肌に注射したり赤外線を肌に当てたりすることも、たるみの改善効果が期待できます。なお、この赤外線治療は専用の医療器具を用いて行うもので、赤外線であればなんでもたるみを改善できるというものではありません。ヒアルロン酸を使う施術はいわゆるプチ整形とも呼ばれるもので、外科的施術よりは効果が短いですが、体の負担が少なく、時間もかからないので高齢者でも受けられます。
4-3.美容整形外科を受診するとかかる費用
美容整形外科で行う施術のほとんどは、自由診療となり健康保険が適用されません。ですから、数十万円~100万円近い費用がかかります。また、美容整形は定期的なメンテナンスも必要です。1回施術を受ければおしまいということではありません。経済的にも大きな負担となりますので、よく考えてから受けましょう。
4-4.美容整形外科と美容皮膚科の違い
美容皮膚科は美容整形外科で行える施術の中から、皮膚に関する施術に特化した病院です。大手美容整形外科が美容皮膚科も経営しているケースが多く、皮膚のトラブルや施術は美容皮膚科で受けるように案内されることもあります。詳しくは、美容皮膚科のホームページをご覧ください。
おすすめの
美容外科・美容皮膚科
大塚美容整形外科・歯科
大塚美容整形外科は、全国に支院を展開する大手美容整形外科の一つです。治療実績も豊富で、二重瞼からアンチエイジングまで幅広い施術を提供しています。アンチエイジングコースでは、最新タルミ治療マシンであるエンディミテッドプロを導入。メスを使わないアンチエイジング施術が受けられます。メスを使わないので体への負担が少なく、幅広い年齢の方が施術を受けることが可能です。
中島美容皮フ科
中島美容皮フ科は、ほうれい線・肌のたるみ・シワなど年齢による肌のトラブルを改善する治療を受けられる美容皮膚科です。何種類もコースが設定されているので、自身の肌質や受けたい治療などから最適なものを選ぶことができます。
初回はお試しトライアルとして通常料金の半額で施術が受けられるので、まずは体感してみてから残りの施術を受けるかどうかを決めてもよいでしょう。
顔のたるみを予防する方法
顔のたるみの予防方法は、顔のたるみの改善方法とほぼ同じです。
- 早寝早起きを心がける
- 栄養バランスのよい食事を取る
- 保湿や紫外線対策に気を配る
- 表情筋を積極的に動かすようにする
これを行っていれば、顔のたるみを最小限に抑えることも可能です。ただし、皮膚には自然にダメージを回復する力が備わっています。ですから、若いうちから肌にあれこれつけることはせず、年齢にあったケアを行いましょう。基礎化粧品は年齢にあったものを使ってください。
顔のたるみが気になる方のよくある質問
Q.一度ほうれい線が出たら、完全に消すことはできないのでしょうか?
A.ほうれい線に代表されるしわは、残念ですが完全に消すことはできません。しかし、前述した対策を行っていれば目立たなくすることはできます。
Q.うっかり日焼け止めを塗らずに長時間外で過ごしてしまいました。どうすればよいでしょうか?
A.ビタミンCをたっぷりと取りましょう。ダメージを回復させる効果が期待できます。
Q.ゼラチンをたくさん食べたらたるみが改善するのでしょうか?
A.ゼラチンを粉薬のように飲んでも、大部分がそのまま体外に排出されるだけです。ゼラチンだけでなく他の栄養素も一緒に食べた方が効果は期待できます。
Q.美容整形外科の選び方にコツはあるのでしょうか?
A.大手美容外科の方が症例が豊富で、医師の腕も期待できます。なお、極端に施術料が安いところは気を付けましょう。本来ならば削ってはいけない経費を削って安価で施術をしているケースもあります。
Q .プチ整形はどのくらいの期間効果が続くのですか?
A.個人差はありますが、3か月~半年は効果が持続します。一方、外科的施術を受けると1年以上は効果が持続するようです。
おわりに
いかがでしたか? 今回は顔のたるみやほうれい線の改善方法などをご紹介しました。日常生活に少し気配りを加えることで、顔のたるみはある程度改善できます。年のせいとあきらめずにできることをやってみましょう。