「歯に付着したステインをスッキリ落とす方法はないだろうか」とお悩みではありませんか。歯にステインが付着していると、清潔感がなくなって困りますよね。さわやかな笑顔で好印象を残すためにも、何とかして白い歯を取り戻したいものです。
そこで今回は、歯のステインを落とす方法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、歯のステインについてよく分かり、効果的な対策や予防ができます。まずは、記事を読んでみてください。
1.歯のステインとは?
最初に、歯のステインの主な原因や影響を見ていきましょう。
1-1.ステインとは歯の着色汚れ
ステインとは、歯の着色汚れのことです。歯に付着する場合、黄色・茶色・灰色などの種類があります。特に、付きやすい場所は以下のとおりです。
- 歯と歯ぐきの境い目~根本周辺
- 歯と歯の間
- 歯の裏側
- 歯のくぼみ
ステインは、普段歯磨きをしていても付着しやすく、また、通常の歯磨き方法では落としにくいのが特徴です。
1-2.歯磨きをしないと定着しやすい?
歯磨きをしないと、ステインが定着しやすくなります。飲食した直後なら、歯の表面にステインが付着したばかりなので歯磨きなどで落としやすいものです。しかし、時間が経過すると、表面に定着してしまうため落としにくくなります。ステイン対策には、食後の歯磨きが必要不可欠です。
1-3.口臭や虫歯の原因になる可能性
歯にステインが付くと、以下のような影響があります。
- 見た目が悪い
- 口臭の原因になる
- 歯垢(しこう)がたまって虫歯の原因になりやすい
2.歯にステインが付きやすいもの
ステインが付着する理由は、歯のエナメル質表面の膜と食品などの色素・成分が結び付くからです。そのため、歯に沈着しやすい成分を含んだ特定の食品や飲料を多く摂取する人は、ステインが付きやすくなります。ここでは、歯にステインが付きやすいものについて詳しく解説しましょう。
2-1.飲食物
歯にステインが付きやすい飲みものや食べものは、以下を参考にしてください。ポリフェノールやカフェインを含んでいたり色素を多かったりするものが多く見られます。
食べもの
- ブルーベリー
- ビーツ
- チョコレート
- カレー
- トマトケチャップ
- 大豆製品
- バナナ
- ブドウ
飲みもの
- ワイン
- コーヒー
- 紅茶
- 日本茶
- ウーロン茶
- コーラ
2-2.タバコ
タバコもステインが付く原因になります。タバコのヤニが歯の表面に付くと、灰色っぽいステインとなってなかなか落ちません。特に、歯の裏側に付きやすいので注意しましょう。ステイン予防だけでなく、健康のためにも禁煙をおすすめします。
3.歯のステインを落とす方法
歯のステインを落とす主な方法を詳しく解説します。
3-1.丁寧なブラッシングで除去しよう
歯磨きの際に丁寧なブラッシングをすることでステインを除去しましょう。具体的なコツについては、以下をご覧ください。歯磨き粉を使う場合は、ステイン対策用のものがおすすめです。
- 毛先を歯と直角に当て、小刻みに振動させて磨く
- 歯を傷つけないよう、毛先のやわらかい歯ブラシを使う
- 力を入れてゴシゴシ磨かない
3-2.セルフケアで落ちない場合は歯科へ
セルフケアをしても落ちないステインは、歯科でチェック・除去してもらいましょう。歯科では、PMTC(特殊な医療器機を使った歯のクリーニング処置)などによりステインを除去します。なお、服薬の影響や虫歯などによる歯の変色は、別途適切な治療を受ける必要があるため、歯科にて相談してください。
4.歯のステインを予防する方法
歯のステインを予防する方法を詳しく解説します。
4-1.飲食物や生活習慣に気を付ける
歯のステインを予防するためには、以下の方法を試してみてください。
4-1-1.着色しやすい飲食物を避ける
着色しやすい飲食物を避けることで、歯にステインが付きにくくなります。食べたり飲んだりするときは、できるだけ歯に付着しないように注意しましょう。たとえば、飲みものはストローを使って飲むと効果的です。食べものは、食べる前に水を飲んでおくことをおすすめします。
4-1-2.水をよく飲んだり口をゆすいだりする
外出先でも、食後はすぐに歯磨きをしましょう。食後の歯磨きができないときなどは、水で口をよくゆすいでおくことで、ステインが定着するのを防ぐことができます。また、普段から水をよく飲むことも効果的です。さらに、キシリトール入りのガムをかめば虫歯予防と同時に対策できます。
4-2.歯科で2~3か月に1回クリーニングする
歯のステインを予防するためには、2~3か月に1回程度、歯科で定期的にクリーニングするといいでしょう。セルフケアでは除去しきれない汚れを徹底的にキレイにできるのがメリットです。また、定期的に歯科に通えば、初期虫歯や歯周病の発見につながり、早期治療が望めます。
4-3.歯科選びは信頼と技術力の高さで選ぶ
歯のステイン除去は、以下のポイントが当てはまる歯科で行いましょう。
- 歯科治療で長年の実績がある
- 治療方針や歯の手入れ方法を分かりやすく説明してくれる
- 料金システムが明確で分かりやすい
- 歯科医・助手・受付スタッフの感じがいい
- 患者からの評判がいい
- 備品や院内設備が清潔
- 好きなタイミングで予約を取りやすい
- 職場や自宅などから通いやすい
4-4.保険適用外で片面だけなら5,000円~が目安
歯のステイン除去の費用は、保険適用と保険適用外の2種類があります。保険適用の場合は、1,500円程度~です。保険適用できるかどうかは、治療を受ける前に確認してください。保険適用外の場合、表側だけで5,000円程度・表裏両面で8,000~10,000円程度が目安です。なお、保険適用外の場合は、歯科によって料金設定が異なります。
5.歯のステインに関するよくある質問
最後に、歯のステインに関するよくある質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.ステインが付きやすい人の特徴にはほかに何がある?
A.以下のような人は、ステインが付きやすいでしょう。
- 歯磨きをするタイミングが遅い
- 抗生物質を服用している
- 高齢者
Q.1回のクリーニングで落としきれないこともある?
A.あります。ステインの範囲は状態によっては、複数回のクリーニングが必要です。
Q.ステイン除去のために丁寧に磨いたら歯がしみるのですが?
A.ブラッシングに力を入れすぎた結果、知覚過敏になっている可能性があります。歯科に相談し、適切な治療を受けましょう。
Q.歯科でステイン除去してもらった直後は再発しやすい?
A.はい。歯をクリーニングした直後は、着色しやすい状態になっているため、コーヒーやワインなど、ステインが付きやすいものの飲食は控えてください。
Q.ステイン除去が保険適用外となる理由は?
A.ステインが付着しただけの状態は、病気ではありません。従って、ステイン除去だけ行う場合は病気の治療とならず、保険適用外となります。
まとめ
今回は、歯のステインについて詳しく解説しました。歯にステインが付着すると、見た目が悪くだけでなく、虫歯などの原因になることもあります。普段から食生活や生活習慣に気を配り、付着しないようにすることが大切です。ステインをきちんと除去するためには、歯科でクリーニングを受けましょう。歯科で定期的にクリーニングすることで、キレイな歯を保つことができます。