歯医者の選び方ってコツはあるの? 評判はどのくらい信用できる?

今、歯医者はコンビニよりも数が多いと言われています。
歯が痛くなった時にすぐに歯医者が見つかるのはありがたいことですが、その反面自分に合った歯科医を探すのは難しくなっているでしょう。そこで今回はいい歯医者の選び方をご紹介します。
現在はインターネットを検索すれば、歯科の評判を集めたサイトもたくさん見つかるでしょう。
それはいったいどの程度信頼できるのでしょうか?
また、歯科を選ぶ際に注意するポイントはどこでしょう?
自分に合った歯科医を探している方は必見ですよ。

目次

  1. なぜ、歯科医は選ぶ必要があるの?
  2. こんな歯科に注意しよう
  3. 自分に合った歯科を見つけるコツとは?
  4. おわりに

1.なぜ、歯科医は選ぶ必要があるの?

この項では、歯科医を選ぶことの大切さについてご紹介します。
評判の歯科医であれば良い、というわけではありません。

1-1.歯科医によって得意分野は異なる

ひとくちに歯医者といっても、行わっている治療はさまざまです。
虫歯の治療以外にも歯列矯正やインプラント、さらに入れ歯やブリッジの作成などが歯科医の領分です。
さらに美容整形と同じように、歯の見た目を美しくするクリーニングやホワイトニングを行っている歯科医もいます。
これらすべての治療が得意、という歯科医師は少ないでしょう。
虫歯の治療は得意でも、インプラントが不得意な歯科医師もいますし、その逆もいます。
ですから、自分の希望する治療が得意な歯医者を選ぶことが大切です。
評判が良い歯科医であっても、自分の希望する治療が不得意な歯科医ならば満足する治療は受けられません。

1-2.歯科医は技術職

いくら建物や設備が立派でも患者が少ない歯科医院は、歯科医の腕が未熟という可能性があります。
歯科医は外科の一種です。しかも年々新しい技術が開発されている分野ですので、常に勉強をしていなければ技術不足になってしまうでしょう。
たとえ最新の設備を入れていても、歯科医の技術が未熟ならば使いこなせません。
また、高度な治療を依頼しても満足いくできにはなりにくいでしょう。

1-3.歯が傷むと、健康にも影響が出る

歯医者の治療は成功なのか失敗なのかが、わかりにくい場合もあります。
「痛みがいつまでも引かない」などのわかりやすいサインがあればよいのですが、時間がたってから不具合が出てくる場合もあるでしょう。
そのような場合は、歯科の治療とは気づきにくいこともあります。
歯が傷むと健康にも影響があるのです。歯を治療しに行ってかえって歯を傷めたのでは本末転倒でしょう。
ですから高度な治療を受けたいという人ほど、歯医者選びは大切になってきます。

2.こんな歯科に注意しよう

では、受診を避けた方が良い歯科を見分けるには、どうしたらよいのでしょうか?
この項では、歯医者の質を見抜くポイントをご紹介します。

2-1.電話対応がいい加減

初めて歯医者を受診する際、電話でアポイントメントを取る方は多いでしょう。
その時のスタッフの対応である程度その歯医者の質がわかります。
患者とのコミュニケーションを大切にしている歯医者ならば、対応も丁寧でしょう。
逆にぶあいそうだったり返答をせかすような態度で対応された場合は、歯医者のスタッフ全員が患者にそのような態度で接している可能性があります。
このような歯科では、落ち着いて治療が受けられません。

ホームページに治療の値段が書いていない歯科

今は大抵の歯医者がホームページを開設しています。
そこには院長の治療方針なども書いてあることが多く、歯科を選ぶ際の参考にもなるでしょう。
歯科の治療は保険がきくものときかないものがあります。
治療内容によって料金は異なるため、一概に「この治療はいくら」と掲載するのは難しいでしょう。
しかしインプラントや歯列矯正など高額な治療に関しては、「このくらいの値段~」など、おおよその料金を記載してある歯科の方が誠実である可能性が高いです。
また、患者の方も大まかな料金でも目安がわかった方が通いやすいでしょう。

2-2.説明がいい加減で高い治療をすすめる

歯科を開業するにはお金がかかります。歯医者の中には、多額の借金を抱えている人もいるでしょう。
悲しいことですが、歯医者の中には早く借金を返したいために患者に高額な治療をすすめる人もいます。
歯科の治療は必要であれば保険外治療を行うため、費用が高額になる場合もあるでしょう。
しかし、十分な説明もなく「この高額な治療を受けなければ、歯がもっと悪くなる」と治療法をごり押しする歯科は、避けたほうが無難です。

2-3.年中無休の歯科はかえって危ない?

今は歯科同士の競争も激しく、患者獲得のために土日も開業する歯科医も増えています。
スタッフが豊富で、ローテーションを組めるならそれも運営スタイルのひとつでしょう。
しかし、院長ひとりで休みなく治療を続けているような歯科は避けたほうが無難です。
歯科の治療は集中力と精密な手技が必要。休みなく患者を治療し続けていれば、当然集中力も下がってきますし治療も丁寧に行えません。
良い治療をするためには、適度な休息も必要です。

3.自分に合った歯科を見つけるコツとは?

最後に自分に合った歯科を見つけるコツをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

3-1.説明が丁寧

治療を行う前に歯科医に「これからこのような治療をします」、と説明されると安心できます。
インプラントやブリッジ、抜歯など高額だったり、大がかりな治療をする際は大抵の歯医者が丁寧に説明をしてくれるでしょう。
しかし、単純な虫歯の治療の場合は「では削って詰めますね」程度しか説明してくれない歯科医も少なくありません。
歯科医にとってはありふれた症例でも、患者にとっては不安なものです。
たとえそれほど時間のかからない治療でも、丁寧に説明をしてくれる歯医者は信用できるでしょう。

3-2.複数の治療を提案してくれる

歯科の治療は、健康保険が適用になるものから自由診療のものまで選択肢が幅広いです。
また保険が適用になる治療法でも、自由診療を選択すればより自然な仕上がりになるケースもあります。
歯科医としては健康保険が適用になる治療よりも、自由診療の方がもうけはあるでしょう。
だからこそむやみに自由診療をすすめず、患者の選択に任せてくれる医者は信頼がおけるのです。

3-3.治療に一定の時間をかけてくれる

歯科医の中にはできるだけ多くの患者を診療しようと、流れ作業のような治療を施す人もいます。
歯科の治療は時間をかければ良いというものではありませんが、あまり短時間で治療をされるとどうしても雑になってしまうでしょう。
高度な治療でなくても、最低20分程度は治療に時間をかけてくれる歯科医なら信頼ができます。

4.おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は歯科医師を選ぶ方法やコツをご紹介しました。
まとめると

  • 歯科医も治療によって得意不得意がある
  • 歯科医にいい加減な治療をされると、健康な歯まで傷める可能性がある
  • 丁寧な説明や治療をしてくれる歯科医は信頼できる

ということです。現在は町中にたくさんの歯科医があるので、「とりあえず家の近くの歯科医でいいか」と思う方もいるでしょう。
しかし、同じ治療でも歯科医によって仕上がりに差があることは多いのです。
特に高度な治療法ほど差が激しくつきやすいです。
歯科医は国家資格ですから、皆一定の技術はあります。
しかし、歯科医全員がすべての治療を上手に行えるわけではありません。
また、機材をそろえてさえいれば良い治療ができるとも限らないのです。
歯科医を選ぶ際はできれば複数の医院を比べてから選びましょう。