歯の黒ずみを除去しよう! 知らないと損する6つの原因とは?

歯が黒ずんでしまっていて困っている方が非常に多いようです。除去しようと歯磨きをいくらしても取れなかったり、それどころか余計に汚れがひどくなったりすることも珍しくありません。黒ずんだ歯は見た目が悪く、どんなにおしゃれしてもそれだけで台無しになってしまいます。初対面の相手などには、不潔なイメージを持たれてしまうことも多いでしょう。できれば、そのような事態は避けたいところですよね。そこで、今回は歯の黒ずみに関する基礎知識をご紹介します。

この記事を読むことで、歯の黒ずみの原因を知ることができます。また、黒ずみを除去する方法などについても触れていますので、ぜひお見逃しなく!

歯の黒ずみの原因について

1-1.歯の黒ずみについて

時々、歯が黒ずんでしまうことがあります。黒ずみやすい場所は、歯の根元や歯間、傷のある場所、歯の裏側などです。原因を押さえて、黒ずみを除去・予防しましょう。

1-2.考えられる原因

1-2-1.ヤニや紅茶などによる着色

タバコのヤニや、紅茶やコーヒーなどに含まれるカフェインやタンニンなどは歯を着色させてしまいます。特に、タバコのヤニが原因で黒ずむ方が非常に多いようです。

1-2-2.歯の神経が死んでいる(神経がない)

歯の神経が死ぬと、根が腐った木のように水分を失って黒ずんでしまいます。

1-2-3.虫歯になっている

虫歯になると、患部が黒ずみます。多くの場合、痛みも伴いますので、わかりやすい原因です。自然に治ることがないため、虫歯だとわかったら放置せずに歯科医師へ相談しましょう。

1-2-4.詰め物が劣化している

虫歯などの治療で使われる詰め物は、3~4年程度の寿命しかありません。寿命が過ぎると黒ずんでしまうことがあります。詰め物を除去しましょう。新しい詰め物を入れる際には、セラミックを選択すると黒ずみにくいのでおすすめです。

1-2-5.歯石

歯石とは、歯垢(しこう)が唾液の成分で固まったもののことをいいます。本来、歯垢(しこう)は乳白色をしているものです。しかし、歯周病が進んでいる方の場合、歯茎から出た血も一緒に固まります。そのため、どす黒いような色になってしまうのです。

1-2-6.銀歯が溶けている

銀歯は唾液などが原因でイオン化して流れ出ていきます。流れ出た金属イオンが歯や歯茎に浸透して黒ずんでしまうのです。

1-3.子供の場合

子供の歯が黒ずむ原因は、多くの場合は虫歯です。しかしながら、幼い子供は抗生物質などを服用すると歯が黒くなる場合があります。また、妊婦の方も、抗生物質が原因で黒ずむことがあるようです。

歯の黒ずみを落とす方法

2-1.原因別対処法

2-1-1.ヤニや紅茶などによる着色の場合

ホワイトニング用歯磨き粉が効果的です。ホワイトニング用歯磨き粉は着色を落としてくれるだけでなく、歯の表面をツルツルにして着色を着きにくくしてくれます。

2-1-2.歯の神経が死んでいる(神経がない)場合

黒ずみが歯の内部から発生します。そのため、自分では対処のしようがありません。歯科医院でセラミックなどをかぶせてもらいましょう。

2-1-3.虫歯の場合

虫歯は自然治癒しません。そのため、歯磨きなどをいくらしても、虫歯も黒ずみもなくならないでしょう。歯科医院で歯を削り、虫歯を除去する必要があります。

2-1-4.詰め物が劣化している場合

新しい詰め物にセラミックなどの劣化しにくい素材を使って治療してもらいましょう。また、ほかの箇所が虫歯にならないように気を付けてくださいね。

2-1-5.歯石の場合

歯医者に歯石を除去してもらいましょう。しかし、歯石をとっても歯周病を改善しなければ根本的な解決にはなりません。歯石を取った後も、歯科医の指示に従って歯周病を治すことが大切です。

2-1-6.金属イオンが原因の場合

金属イオンが浸透して黒くなった部分は削り取ることで除去します。代わりの詰め物を使う際には、セラミックなどの素材を使用してもらうようにするとよいでしょう。

2-2.セラミック修復について

セラミックとは、無機物を熱処理して作られた窯業製品のことです。歯科用のセラミックも同じように熱処理して作られています。歯のかぶせもの(クラウン)や詰め物(インレー)といえば、銀を使ったものが有名ですよね。しかし、最近はあまり銀歯を見なくなりました。その代わりに使われるようになったのが、セラミックです。セラミックは熱膨張率や収縮率などが天然の歯と近いため、熱い食べ物や冷たい食べ物を食べてもすき間ができにくいという特徴があります。また、見た目も乳白色の色に近いため、銀歯とは違って目立つこともありません。しかも、劣化しにくい材質ですので、長く使い続けられるのもメリットの1つです。

2-3.受診すべきタイミング

基本的にはどんなタイミングでも構いません。実は、普段の歯磨きでは対策として不十分なので、目に見える異常がない場合でも、定期的に受診するべきです。もちろん、黒ずみなど、目に見える異常を見つけた際には、すぐにでも受診すべきでしょう。

2-4.歯医者選びのポイント

重要なのは実績です。歯科医院のホームページを確認して、歯科医師がどのような人なのか、これまでにはどのような実績があるのかなどを調べておきましょう。ほかにも、最新の設備が整っているかなども、チェックしておいてください。また、口コミサイトを見てみるのも重要です。利用者の感想を聞けるので、いい参考になります。

2-5.注意点

黒ずみがあるからといって、無理に歯ブラシでこするのはやめましょう。歯ブラシでいくら磨いても、汚れは落ち切りません。多少きれいになっても、ゴシゴシとこすると表面が傷ついてしまうため、汚れが付きやすい状態になってしまっています。逆に汚れがひどくなってしまうことにもなりかねません。黒ずんでいるからといって無理に力を込めて歯磨きするのはやめ、代わりに磨く時間を増やすのをおすすめします。

歯のホワイトニングについて

3-1.自分でできるホワイトニング

3-1-1.ホワイトニング用歯磨き粉を使う

まずあげられるものといえば、やはり歯磨き粉を使った方法です。ホワイトニングの効果のある歯磨き粉を使って、丁寧かつ根気よく磨いてください。歯磨きをする際には、できるだけ力を入れずに優しいタッチを心がけます。また、時間をかけて磨くことが非常に重要です。1つの歯に対して1分程度は時間をかけると、きれいに磨けます。

3-1-2.歯の消しゴムを使う

歯の表面の着色を落とす目的で使用される「歯の消しゴム」と呼ばれるものがあります。デンタルピーリングなどと呼ばれることもあるようです。個人差はありますが、歯磨き粉よりも効果が高いといわれています。ただし、専用のものを使うようにしてください。掃除で使うメラミンスポンジ(水なしでこするだけで汚れが取れるスポンジのこと)などを代用して汚れを落とそうとする方がいます。しかし、メラミンスポンジを使うと研磨しすぎてしまい、表面のエナメル層がすべてはがれてしまうのです。エナメル層が取れてしまうと逆に汚れが付きやすくなってしまいますし、何よりもひりひりという痛み(知覚過敏)を感じるようになってしまいます。ほかのもので代用するのは絶対にやめましょう。

3-1-3.ホワイトニング用のマウスピースを使う

あまり一般的ではありませんが、ホワイトニング効果のあるマウスピースというものがあります。中にLEDライトが組み込まれており、ホワイトニングジェルなどと併用することで歯を白くしてくれるのです。ただし、中には詐欺まがいの製品も紛れています。購入する際には信頼できるお店で購入してください。

3-2.病院でのホワイトニング

自分でできるホワイトニングをご紹介しましたが、やはり一番効果が高いのは歯科医院で行うホワイトニングでしょう。技術の確かなスタッフが、専用の器具・機械を使って適切にホワイトニングしてくれますので、確実に白くしてくれます。しかも、最近は体に害のない専用の薬剤を使って漂白するやり方が主流です。歯を削ることはありません。

また、神経がないことによる黒ずみに関しても、歯科医院ではウォーキングブリーチなどを利用して白くしてくれます。ウォーキングブリーチとは、神経を取った歯の穴に、過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを混合させたホワイトニング剤を注入し、歯に浸透させることで白くする方法です。

3-3.予防法について

基本的な予防法は、生活習慣の見直しです。まず、歯の天敵であるタバコは吸わないように心がけましょう。吸ってしまったら、すぐに歯を磨くことが大切です。そうしないと、いくらホワイトニングしても、すぐに黒くなってしまいます。着色しやすい飲食物を摂取しないようにすることも大切です。たとえば、コーヒーや赤ワインなどのようにタンニンが多い飲み物や、ブドウやシソの葉などのようにアントシアニンが多い食べ物などは避けましょう。飲食した場合には、すぐに水などで口をゆすぐように心がけてくださいね。

3-4.注意点

歯のホワイトニングを自分でやる際には、絶対に思い込みなどで行わないようにしましょう。インターネットや書籍などで知識を付けてから行ってください。もちろん、一番いいのは歯科医師の指導を受けることです。

歯の黒ずみに関してよくある質問

4-1.病気との関連性はありますか?

歯が黒ずむことと病気には特に関連性がありません。しかし、黒ずみの原因である虫歯や歯周病を放置していると、血管などから虫歯菌が血液内に入り込み、さまざまな病気の原因となります。最悪の場合には、脳梗塞や心筋梗塞などを起こすこともあるので、絶対に放置するのはやめましょう。

4-2.何が原因の黒ずみなのか、判別する方法はありますか?

最も多い、ヤニや飲食物による汚れの場合、全体にまんべんなく黒くなる傾向にあります。お歯黒のような状態になっていれば、多くの場合はヤニや飲食物の汚れでしょう。逆に、虫歯の場合は部分的に小さく黒くなっているのが特徴です。歯周病は歯茎と歯の境目などが黒ずみやすいでしょう。神経がないことによる黒ずみの場合は、内部に黒ずみがあるように見えます。銀歯の黒ずみはあまり広範囲に出ないので、銀歯周辺にあれば銀歯が原因の可能性が高いでしょう。

4-3.自分でホワイトニングしても全く効果が出ません

黒ずみの原因によっては、ホワイトニングをしても効果が出ないこともあります。たとえば、神経が死んだことによる黒ずみや虫歯による黒ずみなどは、根本的な治療をしなければ決して白くなることはありません。

4-4.黒ずみにはどのようなデメリットがありますか?

見た目が悪いというのはもちろんですが、ほかにもさまざまなデメリットがあります。何が原因かによっても変わりますが、黒ずみ部分は細菌の温床となるので、虫歯や歯周病の原因となるでしょう。また、口臭を発生させることもあります。

4-5.治療に痛みはありますか?

原因によって変わります。たとえば、虫歯による黒ずみの場合、虫歯を治療する際に削る必要があるので、痛みが伴うでしょう。逆に、タバコのヤニや飲食物による着色を落とす場合は、特に痛みを感じません。

まとめ

いかがでしたか? 今回は歯の黒ずみを解消させる方法を中心にご紹介しました。一口に黒ずみといっても、さまざまな原因があり、それぞれで対処方法が変わってきます。多くの場合、自分ではなかなか除去しきれません。黒い歯を見せるのが恥ずかしくて歯科医院に行きづらい方も多いと思いますが、勇気を出して歯科医に相談しましょう。放置をしていても、いいことは1つもありませんよ! 今回の記事を参考にして、ぜひとも黒ずみを改善させてくださいね!